なんつーかもうgdgdですがな。
黒龍は最後に小ネタを仕込んで本編で扱い、それで終わりにしようと思ってましたらあにはからんや。
で、そのネタなんですが(夢破れたのでもう書いちゃいますが…笑)。
そもそも黒龍とは何ぞや、というのは非常にモンハンを語る上での核心に位置する問題ですな。基本的にモンハンに出てくる「竜」というのはワイバーンでして、実世界でもかつて存在していた「翼竜」がそのベースになってます(火吐いたりはしないですが)。一方で黒龍以下の古龍とはドラゴンでして、四足+翼というファンタジー世界の方々です。
実際に生物種としてその系統があってもおかしくないような、というコンセプトでまとめることを目指していたと思われるモンハンの最後になんでファンタジーな方々が出てくんのか、というのは無印以来の謎となっています。
まあぶっちゃけますと、何らかの世界観を構築する作業をする際には、わざと「破れ目」を設けておいて、小さくまとまってしまう危険を(将来的に)回避する、というのがありまして、おそらく黒龍はそれでしょう。
んが、それだけでまったく含みもなくああなってるのかといったらそうでもないと考えるのです。
まず、ココットの村人たちの話に出てきた「多くの竜が狩猟され、その怒りが一定の臨界を越えると黒龍が現れる」というもの。また、黒龍剣・黒龍槍の解説にあった「黒龍を祀る神器であった」というもの。
この2点から考えられる想定として、黒龍討伐とは一種の鎮魂儀礼のようなものなのではないかと中の人は思ったのです。
人の操る業が自然本来の在り様から外れたものであり、その行使は世界のバランスを崩してゆくのではないか、という畏れは、現代どころか人類数千年にわたる普遍なテーマです。古代ギリシアの人たちはこれ(人の発揮する技術)を「テクネー」と呼びましたが、これが便利な響きなのでちょっと使わせていただきましょう。
すなわち、高度な武器・防具というテクネーの使用により多くのモンスターを狩ってゆくことが、いずれ自然界のバランスを崩してしまう、さてどうしよう…という思いがモンハン世界の人々にあることはゲーム内の雰囲気が示しています。
その不安が一定の臨界に達したとき、その広域な精神のバランスを回復するために誰かが何か象徴的なことをしないといけない。そのようなシャーマニズム的な儀礼として用意されたのが黒龍ではないかしら、ということです。
今回詳述はしませんが、そもそも「御祓い」というようなものは漠然とした不安に形を与える作業のことですね。モンハンの世界では、その不安に「ドラゴン」という「実体」を与えて、それを祓う(討伐する)、ということかしらと思ったわけです。テクネーの行使による不安のみならず、火の山の活動への不安(テオ)、荒れ狂う暴風への不安(クシャル)といったテクネーの及ばない自然の活動への不安も、同様の手法で擬似的に治める(鎮める)。ここでは一定の域を超えたハンターには、そのような在と非在の狭間にある「モノ」を視覚化して扱うことのできるシャーマンとしての性質が求められることになります。
そういった位置づけで古龍を出してくるのかとMHdosの予告が流れていたころには思っていたものです。
この想定は「あった」んじゃないかと今でも思っています。結局はかなり「常識より」な出し方に落とし込んできましたが。
もしこれをやっていたら、古龍種はファンタジーどころか既存のファンタジーものへの強烈なアンチテーゼになっていたのでしょうが…さて、この先はどうなりますやら。
さて、それで冒頭に戻りまして、何が夢破れちゃったのかと申しますと…
黒龍剣
邪龍ミラボレアスを祀る神器。
~大地の龍脈より命を受け御神体の北門へ注ぐ者也~
黒龍槍
邪龍ミラボレアスを祀る神器。
~大地の龍脈より命を受け御神体の東門へ注ぐ者也~
ミラバスター
邪龍ミラボレアスを祀る神器。
~大地の龍脈より命を受け御神体の南門へ注ぐ者也~
ときたら…
ミラブレイド
邪龍ミラボレアスを祀る神器。
~大地の龍脈より命を受け御神体の西門へ注ぐ者也~
とくるはずじゃあねーですかっ!それが実際は…
ミラブレイド
禍々しいオーラを放つ龍大剣。この剣を持つものは古龍との永遠の闘いを宿命づけられる。
だったのですっ!なーんでーやねーんっ!西の門はどこ行っちゃったのさっ!
と、いうことで東西南北の神器が揃うと今日の今日まで思い込んでた中の人は、それらを用いて4戦で討伐したら儀礼としてきれいにまとまんじゃね?とかお気楽ご気楽に思ってたのにっ!のにっ!
そんなこんなでネタ崩壊でふて寝の中の人でした。
でもなあ、ミラバスターを南門に配した以上はこの想定自体は生きてんわけなんですが、ほんと西門はどうするつもりでしょう。ヴォルキャノ・剛弓は違うし…???。
- としますれば……
それとも、もしかして「西門がない」設定なのかもしれないですね?
- Re:としますれば……
むふふふふ(なんだそりゃ)、でもあたくしはその辺りのコントロールは絶対藤岡氏がやると思うんですよ。すなわちポタでは秘鍵は出ないと見てよいでしょう。
神器に関して補足しますと、ああいったものはまずアイテムありきで、それに見合った人が後から使い手として選抜される、というのが通例ですね。ですんでひとつだけサイズ違い、というのはうまくない。やはり存在するという想定ならば西の門は他の3器と同じスケールの何かとして出るでしょう。
そして問題はその何かがなんなんだよ、という点ですが…ラームさんへのお返事へ続く。
- 古の龍を想う
自然のバランスを人の手であまり崩すとマズいんじゃないかという人々の想いが、
ミナガルデに言い伝えられている『キョダイリュウノゼツメイニヨリデンセツハヨミガエル』の一節になり、
(自然相手に必要以上に力を振るうべきではない、という自戒の警句。
老山龍“討伐”は明らかにやりすぎっぽいですし)
黒龍という人々の不安を具現化した“伝説”を生んだのかもしれませんね。
西門の神器の件ですが、
自分もポチさんと同じくポッケ村の巨大剣が『西門』用の神器なのかなと思っております。
あれはサイズを見るにドンドルマの大長老クラスの竜人の武器でしょうね。
あの世界には人間族と竜人族という二種の人類が共に暮らしていますし、
最初に儀礼が確立された時に、その一角を竜人が担っていたのかもしれません。
で、神器の武器としての性能に着目したレプリカがミラブレイドであるのかなー、とか。
こんな事を書いていて、3で西門の神器が出てきたら赤っ恥ですが(笑)
毎度の長文で失礼しました。それでは今回はこの辺りで失礼致しますー(ぺこり)
- Re:古の龍を想う
おそらく西門担当の神器は出るでしょう(爆)。さてその武器種はなんなのか、ということなんですがミラブレイドの上位互換というのがもっともつまんない展開ですね。狩猟笛は唯一ミラ素材と無関係に展開してる武器ですが…さて。ガンランスは「現代の」技術の結晶ということですんで過去にさかのぼったものは出せないでしょうし(ドリルアンドレイヤーをどう説明するつもりかあたしは興味津々です)。
舞台はMH3なんですが、あたしがこれまでで思っていることとして、モンハン開発陣は武器に関して冒険しないなーというものがあります。非常に分かりやすいものを出してきている。狩猟笛が飛び出しつつありますが、ぶん殴る、という点では普通ですね。
この点に関しては開発陣はまだ「やりたいことをやってない」可能性があると考えています。「え?これ武器なの」というのがなんかアイデアとしてあるんじゃないか、と思っているのです。いつかのインタビューにあった、MH3では「こんな狩り方があるのか!というものを出そうと…」発言ですが、これはアイテムの使用がどうこうでなくて摩訶不思議な武器種の出現を暗示している可能性もあると思います。
大体あの手の「神器」は剛を担当するパート群に唯一柔を担当する「何これ」というのが入ってまとまるパタンが多いので、その摩訶不思議な武器の使い方が近年に入って判明したとかなんとか言って出てくるかもです。イメージ的には大きな器のような…それでどうすんのかと言われてもあたしの知る由もないですが。
- 私も妄想ですが・・・
この件ですが、西の門を守るのは「人そのもの」なのかと、ぼんやり考えていました(笑)
神話の時代・・・龍神族(現代の竜人族)を頂点に、四角錐を成す4種族が存在し・・・東西南北4つの方位を、其々、守っていた・・・
その4種族の内、3種族までは、種族として昇華してより高次の神域に入り、唯一人間族が、物質界の担い手として残っていると言う妄想は如何でしょうか?!
そして、昇華する事無く物質界の担い手となる道を選んだ人間族への励ましと信頼の証として、東南北の龍脈が注がれる神器が存在する・・・とか(笑)
- Re:私も妄想ですが・・・
漫画の封神演義みたいに壮大なお話ですね。あれは「あの」封神演義をどう少年漫画に落とし込んでるのか興味大有りで最近読んだんですよ。
確かにそのくらいの守護を受けてでないと人間が黒龍なんか倒せるわけない、という点ではまとまる想定ですね。
しかしですね、世界に高次階層を設けると魔法が出てきちゃうと思うんですよ(笑)。いやもう出てるようなものですが。
あの人達(開発陣)は「この世のもので、この世のものを」というスタンスは絶対崩さないように思います。ですんであたしは古龍の扱いを「視覚化された不安」と言った文化人類学的な仕組みに落とし込もうとする意図があったんじゃないかと思ったのでした。でもそうするならば、古龍を「討伐」するための武器は通常の狩りに使う武器と互換できたりするわけはないのでして…属性値数百の攻撃力0とかいうイメージなんですが…個人的にはどこかの点で「日和ったな」と見ています(笑)。
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