目指せナショナルジオグラフィック・フラヒヤ版

ウィークエンドは本サイトの扉絵を仕上げる、という名目で密林・沼地へ双眼鏡もってロケハンのビッケでした。もう構図も何も決まっちゃってんのにロケハンも蜂の頭も無いですが、このところ舌ベロベロしてるおっかないのを連戦してたのでまるで天国です（世のロケハンなんて大概慰安旅行です…笑）。

そんなだったので、今回はちょっとあの絵の作成について。

コーナーのトップでも書きましたが、あれは「景観作成ソフト」というややマイナなツールを使用して描かれています。
具体的には「e frontier社」が販売している「Vue 6 easel」というソフトですね。「Shade」や「Poser」などと連携するファミリーですね。

さて、ちょっと興味を持った方、あれは実はそんなに難しいもんではないのです。3Dグラフィックというと自由曲面を前に七転八倒・ポリゴンのはり合わせに艱難辛苦というイメージかもですが、景観作成ソフトは入り口での扱いは簡単です。
大まかな地形はソフト側で生成してくれますので、自分のイメージとばっちり同じに出来ないといや！というのでなければ「生成→質感設定（選ぶだけ）→レンダリング→出来上がり」くらいの楽勝さです。

ガチの3Dソフトで萌っ娘を作りてえ！とかいうのに比べたら100倍は楽勝にそれらしいのが出来ますね。価格も今回使用しているエントリ版ならば12,000円くらいですんで、トライしてみるのも良いかもです。
あ、エントリ版は高度なレンダリング（より空気感のある高品質な画像を作る）や、アニメーションの作成に制限がありますが、そんなことするにはハード側に化けもんレベルのボード積んでないといけないので仕事でなければあんまり関係ないでしょう。

という感じでこれからモンハン世界の「ちょっとゲームの外」を描いていこうと思っているんですが、どのあたりをイメージしてんの？という点を。

モンハン開発陣はどうも「アイスランド」の自然を強く意識してるみたいです。特に藤岡氏はそうみたいですね。実際「Iceland」でググってみましょう。見たことあるような写真がいっぱい出てきます。密林の大瀑布なんかもこのあたりのものだったようですね。砂漠方面なんかに関しては「Morocco（モロッコ）」の名前が出ていたように思います。

絵の構図やらなにやらに関しては、むしろ写真を撮るような感覚が必要でしょうね。あたしはナショナルジオグラフィックの写真が大好きなんですが、そこの写真の撮り方のページに良いことが書いてあります。

「そこそこの写真になるか、卓越した写真になるかは、どれだけの時間を費やしたかで決まってくることが多い。十分に下調べをして、得た知識のすべてを駆使して撮影に臨むことが大切だ」

いやまったく。写真は単なる「イメージ」ではなく、高密度な情報体としての側面もあることを忘れてはいけませんな。

そんな感じで。P2スタート時にナショナルジオグラフィック・フラヒヤ版を作るんじゃーとか言ってましたが、回りまわって自分で描く、という最強のどつぼを踏んでいるみたいです（笑）。